大林コレクション展は、国際芸術祭「あいち2022」(愛知県)の
組織委員会会長を務める大林剛郎氏が長い年月をかけて築いた
圧巻のコレクションに焦点を当て、3つのテーマに沿って展示を行います。
同コレクションの出発点でもある、建築家・安藤忠雄氏の平面作品に
着目した「安藤忠雄 描く」、アーティストがさまざまな視点で都市を
捉えた写真が並ぶ「都市と私のあいだ」、
40点以上の貴重な現代アート作品を総覧できる「Self-History」、
これらの展示を通して、同コレクションの変遷に迫るとともに、
収集作品群への多角的なアプローチを試みます。
大林コレクション展「安藤忠雄 描く」では、
長さ10mにおよぶドローイングを中心に、初期建築作品のスケッチ、
未完のプロジェクトのシルクスクリーンを含む平面作品15点を展示します。
安藤忠雄氏のプロジェクトは、未来を 「想い描くこと」、
それを「図として描くこと」から始まります。
和紙に描かれた細いペンと色鉛筆の繊細で柔らかな筆致からは、
同氏が真摯に都市と建築に向き合う姿が垣間見え、
ダイナミックなドローイングの筆跡からは、力強く未来に向かって挑む姿が連想されます。
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