WHAT MUSEUM にて、大林コレクション展「都市と私のあいだ」を開催いたします。
大林コレクション展は、国際芸術祭「あいち2022」(愛知県)の組織委員会会長を務める大林剛郎氏が長い年月をかけて築いた圧巻のコレクションに焦点を当て、「安藤忠雄 描く」、「都市と私のあいだ」、「Self-History」という3つのテーマに沿った展示を通して、同コレクションの変遷に迫るとともに、収集作品群への多角的なアプローチを試みます。
大林コレクション展「都市と私のあいだ」は、都市と、アーティストや私たちの「あいだ」に存在する、都市を形成するさまざまな要素(都市基盤・建築・インテリア・模型等)を被写体とし、9名のアーティストがそれぞれの視点で都市を捉えた写真作品を中心に15作品を展示します。畠山直哉の 「untitled / Osaka」シリーズは、時間とともに移り変わる都市の変遷の様子を切り出しており、ルイザ・ランブリの「Untitled(Barragan House)」シリーズには、建築家のルイス・バラガンが設計したバラガン邸での微細な時間の変化と私的な経験が映し出されています。また、トーマス・デマンドの「Museum H 64」では、建築家・妹島和世のアトリエで建物が建つまでのプロセスにおいて日々生み出されている建築模型が被写体となっています。これらには、実在する都市とアーティストの「あいだ」に存在する、カメラを通して視覚化されたもう一つの都市のイメージが表現されています。本展示を通して、鑑賞者が新たな眼差しで都市を捉えられる機会を創出します。
【大林コレクション/大林剛郎(おおばやし たけお)氏について】
1954年東京都生まれ。公益財団法人大林財団理事長。国際芸術祭「あいち2022」組織委員会会長、ほか国内外の美術館評議員やインターナショナル・カウンシル・メンバーを務める。著書『都市は文化(アート)でよみがえる』(集英社、2019年)。
【WHAT MUSEUMについて】
2020年12月、東京・天王洲にオープンした「WHAT MUSEUM」。寺田倉庫が作家やコレクターからお預かりしている貴重なアート作品を公開する芸術文化発信施設です。倉庫会社としての美術施設はどう在るべきかを模索し、たどり着いたのは「倉庫を開放、普段見られないアートを覗き見する」というユニークなコンセプトでした。作家の思いはもちろん、作品を収集するコレクターのこだわりを大切な作品とともに展示。アートとの出会いの場を創出します。倉庫内で静かに光を放つ文化的価値を暗示した、WHAT(WAREHOUSE OF ART TERRADA)の名のもとに展示されるのは、平面や立体のアート作品をはじめ、建築模型、写真、映像、文学、インスタレーションの数々。これらの多様な芸術文化を、倉庫会社ならではの美術館のかたちとして、新たな切り口で企画・展示を行っています。
公式サイト :https://what.warehouseofart.org
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