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2021.12.10〜12.23
TERRADA ART AWARD 2021 ファイナリスト展


寺⽥倉庫株式会社(東京都品川区 代表取締役社長:寺田航平)が主催する
現代アートアウォード「TERRADA ART AWARD 2021」

各審査員賞の内容およびファイナリスト5組の作品は、2021年12月10日(金)~12月23日(木)の期間に当社イベントスペースで開催する「TERRADA ART AWARD 2021 ファイナリスト展」で披露します。

入場予約:
https://www.terradaartaward.com/finalist

2021年8月にファイナリスト5組が決定し、ファイナリストは、これまでの期間、エントリーした展示プランをもとに、平面作品・立体・サウンド・インスタレーション・映像・パフォーマンスなど多岐に渡る作品を制作してきました。

倉庫をリノベーションしたアーティストの世界観・才能を開花させる空間を舞台に、5組のアーティストが作り上げた新作を含む作品群が一堂に会する独自の展示をご覧ください。
また「TERRADA ART AWARD 2021 ファイナリスト展」会期中には、広く一般の方にも参加いただき、会場およびオンラインによる一般投票を通して、オーディエンス賞1組(賞金100万円)を選出いたします。

オーディエンス賞オンライン投票
実施期間:2021年12月18日(土)~12月31日(金)(予定)
方 法:公式サイト(https://www.terradaartaward.com)より投票ページにアクセスできます

TERRADA ART AWARD 2021概要
対象活動:絵画または平面、彫刻など立体、インスタレーション、映像、写真、パフォーマンスなど身体表現、
音または音楽、など全ての媒体を含む現代アート作品全般
支援内容:ファイナリスト5組に各300万円 ※ファイナリスト展における新作制作・展示の費用を含む
オーディエンス賞1組に100万円(ファイナリスト5組から選出)
副 賞: 「ルイナール ブラン・ド・ブラン」(1,500ml)、PIGMENT TOKYOの取扱商品10万円分、
WHAT CAFEでの展示・販売機会、当社美術品保管サービス1年間の無料利用
主 催:寺田倉庫株式会社
協 賛:日本航空株式会社、MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社
協 力:アンダーズ 東京、グランド ハイアット 東京
場所
寺田倉庫 G3-6F(〒140-0002東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号)
日時
2021年12 月10日(金)~2021年12月23日(木)
開館時間:11:00~19:00(最終入館 18:30)
問合せ
寺田倉庫 TERRADA ART AWARD事務局 E-MAIL: award@terrada.co.jp
入 場 料
無料 ※日時指定予約制
オーディエンス賞オンライン投票
実施期間:2021年12月18日(土)~12月31日(金)(予定)
方 法:公式サイト(https://www.terradaartaward.com)より投票ページにアクセスできます
片岡真実賞:持田敦子(もちだ あつこ)
都市景観の一部でもある工事現場の単管パイプと木材で、行き先の不確定な、いわば無用の螺旋階段をインスタレーションとして構成した。とりわけ3D曲げパイプによる構造は工業素材を立体作品へと転換させるための中心的役割を果たしている。彼女がこれまで既存の建築物に介入してきた仕事は、1970年代に家を切断したゴードン・マッタ=クラークを連想させるが、今回の寺田倉庫の空間では、周囲のコンクリート壁や配管などとも一体化し、収納された倉庫内で成長し続ける有機的な螺旋階段となった。芸術をオンラインで体験することの可能性と限界も見えてきたこの時期、空間に果敢に挑戦した持田の作品は、その不確実性や非生産性も含めて、今日的体験をもたらすだろう。(片岡真実/森美術館 館長、国際芸術祭「あいち2022」 芸術監督)
金島隆弘賞:山内祥太(やまうち しょうた)
歳を重ねるごとに複雑化するテクノロジーに対峙しながら生きてきた私達の世代にとって、今の時代を支配するテクノロジーと冷静に向き合い、客観的に作品に取り込む姿勢を、デジタルネイティブと括られる世代から感じられたのは、とても新鮮な体験でした。
テクノロジーを依存症という視点で作品に持ち込むだけでなく、最先端の素材を扱う技術力、さまざまな世代のパフォーマー、そしてせめぎ合う人間の複雑な感情を組み合わせながら、絶妙なバランスで成り立つ本作にはただただ圧倒され、そしてシュールに舞うゴリラの儚さに目を奪われました。
今回一新されたアウォードで選ばれた5名のファイナリストの作品が一堂に会する本展は、今の時代の多様な表現と、次の世代の勢いを感じられる貴重な機会となりましたが、個性溢れる展示が並ぶなか、私の賞を山内祥太さんにお渡しできたことをうれしく思います。(金島隆弘/ACKプログラムディレクター、京都芸術大学客員教授)
寺瀬由紀賞:川内理香子(かわうち りかこ)
川内理香子は線を引き、交え、重ね、引き離し、自己の思考や観点を表現する。それは紙やキャンバスの二元性を超えて、近年ではネオン菅や針金という立体性をも巻き込みながら有機的に対話をし、最終的に目に見えない線で互いを巻き込み合い、つながる。川内はそれら一つ一つの作品とまるでボクシングをするように向き合い、衝動性と無意識の間で制作していく。今回、一つの統一された空間の中で「世界」を作り出すTERRADA ART AWARD 2021 ファイナリスト展での展示方法は、川内にとって初めての試みとのことだが、今後の作家の制作活動において重要な意味を持つように思う。川内が長年テーマとしている自己と他者、内と外、精神と肉体の対立軸は、アンビバレントでありながら常に対話を持つことで互いの存在を認識しているからだ。川内から紡ぎ出される線の集合体が、ダイアログを持つ術を見つけたことで、今後どのような展開を見せるのか、ますます楽しみである。(寺瀬由紀/アートインテリジェンスグローバル ファウンディングパートナー)
真鍋大度賞:久保ガエタン(くぼ がえたん)
久保は初期衝動をきっかけに情報探索の旅をスタートし、偶然やノイズを巧妙に取り入れ、注意深く取捨選択を重ねながら連鎖的にリサーチのスコープを変更し、最適化では作り出せない探索経路を経て物語を作り出す。物語は展示空間内外に設置されたさまざまな装置に分解、展開されることによって、鑑賞者はさまざまな視点で作品を鑑賞し、関係性を読み解くことが要求されるが、複雑なネットワークが作り出す高次元の情報を身体が認知できる状態に低次元化し、鑑賞可能な作品に変換している点は見事としか言いようがない。本プロジェクトのためだけに入念なリサーチを行い、高度な実装を伴う野心的な挑戦を実現した久保の今後の活動に期待を込めて賞を与えた。(真鍋大度/Rhizomatiks ファウンダー、アーティスト、DJ)
鷲田めるろ賞:スクリプカリウ落合安奈(すくりぷかりうおちあい あな)
人と人を分断しつつもつなぐ海という境界線をテーマにした映像インスタレーション。展示空間への入り口には、開かれたカーテンの向こうに、海の中に小さく写る人物を撮ったモノクロ写真があり、没入感のある作品世界への期待を高める。映像のスクリーンとして、建物の内と外をつなぎながら風に揺れるカーテンを効果的に用い、映像の中の波と、上映装置をつなぐことに成功している。円形に弧を描くカーテンにはベトナムの、反対の壁面には平戸の映像が向き合うように現れ、見る人も取り囲まれるように、その二つの引き裂かれた世界の中間に身を置くことになる。自らのアイデンティティを問うことを起点としながら、普遍的なテーマに昇華している。(鷲田めるろ/十和田市現代美術館 館長)
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