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2024.10.07〜11.01
【空の音を聞く】橋本夏夫・大隅秀雄

天井の高い近代的なビジネスホール天王洲セントラルタワー・アートホール1Fで開催します。

「遠くの空に耳を澄ませていた」

同時代を友人として過ごし楽しさや

不安の中で自分たちの方向性を模索していた。

特別に親しくも疎遠でもなくただ友人として

長く付き合いが続いた。

 

あの夏の日、

 

船橋の倉庫のような研究棟の片隅のオイルの匂い

作業の合間にアスファルトの通路に座り込んで

見上げた空を今も覚えている。

 

たぶん空の向こうを見ていたのだろう。

 

HASHIMOTO NATSUO

橋本 夏夫

 

 

●略歴

 1953 東京生まれ (埼玉県在住)

 1983 東京藝術大学大学院彫刻専攻修了

●個展(抜粋)

ギャラリーTERASHITA (東京) 2009/2006/2004

鎌倉画廊 (東京) 1981/1983/1987/1989/1991/1993

石屋町ギャラリー個展 (京都) 1991/1994

アートサイト個展 (福井)  1990

 

●グループ展(抜粋)

七曜7人展20周年記念展 天王洲セントラルタワーアートホール 2022

自宅から美術館へ 田中恒子コレクション展 和歌山近代美術館  2015 

kunst 09 zurich 15thinternational contemporary art fair Zurich in Switzerland 2009

通火した形 展 galleryAXIS6917(福井) 2009

ARTinCASO 湾岸通りギャラリーCASO(大阪) 2005

現代美術への視点「形象のはざまに」国立近代美術館 1992

現代彫刻の歩み‐Ⅲ「1970年代以降の表現」神奈川県民ホールギャラリー 1990

平行芸術展 小原流会館 (東京) 1987

 

若いころ、画廊という白い空間を丸っこい形や箱型のようなもので「場を占める」ことに夢中になっていた。

箱型の作品を展開する過程で中に空気を閉じ込めた「T字型」の形が生まれた。この構造がアルミニウムという素材の彫刻的な自立性を引き出せるように思えた。やがて「T字型」の突起を削り取り平板になったが突起の痕跡は素材の自立性を失うことは

なくて平板だけど彫刻的な作品が生まれた。

今は長く続いた中空の存在感から解放され「開かれた中性的な大きさや風を孕むような形」の柔らかさを楽しんでいる。

そういえば子どものころ、空に浮かぶ雲の中を浮遊したり水蒸気の湿り気を感じたり、空の音を聞いていた。

大江健三郎の小説の中で谷間の村に住む人々には森の中に自分の木があり、森の中をさまようと自分の木のそばで老人になった自分に出会ってしまうという一節があった。たしか老人になった自分はかつての子どもだった自分に「どう生きたか」と問われるというものだったように記憶している。久しぶりの発表だから若いころの作品も展示してみようと思った。作品の側から見ると老人になった自分に出会ってしまったようなものである。

 

そして問われているように聞こえた。

 

 

OHSUMI HIDEO

大隅 秀雄

 

 

● 略歴

 1955 仙台生まれ (神奈川県在住)

 1982 東京藝術大学大学院鍛金専攻修了

 

●個展(抜粋) 

・いりや画廊 2024/2022 /2018

・方圓雕塑 (台湾:台中)   2017

・玉川高島屋S.Cルーフギャラリー (東京)  2007

・天王洲セントラルタワー・アートホール(東京)    2004

 

●グループ展(抜粋)

・Beyond Medium 論功夫(THE 201 ART 順天建築.文化.藝術中心:台湾)2022

・七曜7人展 2023/2022/2021/2020/2019/2018/2017/2016/2015 

・未景展 (京都:泉涌寺)  2022/2021/2020/2019

・In Pursuit of Beauty 2019 – Tokyo + L.A.(Los Angels)2019       

・嬉型鋼  高雄國際鋼雕藝術節 (台湾:高雄)2016

・UBEビエンナーレ(山口:宇部) 2011/2007/2001

・倉敷まちかどの彫刻展 2003

・ヘンリー・ムア大賞展 1985/1983 /1981 

 

小学生の頃、叔父が羽田空港の近くに住んでいたので、よく飛行機を見につれていってもらった。

また東海道線や京浜東北線などが通る踏切にも近かったので、手動の遮断機の上げ下げが面白くてよく通い、踏切番のおじさんと仲よくなり沢山の列車の通過を見ていた。そんなこともあったのか動くものに興味を持ちはじめ、車やバイクのデザインをしてみたいと思うようになった。

その後、父の仕事の関係で自然豊かな箱根の山で暮らしていた中学生の時、学校のすぐ前に箱根彫刻の森美術館が開館して遊びに行った。初めて見る大きな野外彫刻がとても刺激的だった。どうもこの経験が刷り込みとなったようで、デザインの世界を志して学んでいたが、野外彫刻の道へ進んでいくことになった。運よく大学院在学中に第2回ヘンリー・ムア大賞展に入選、彫刻の森美術館に大きな作品を展示。以後「ちょっと待って」という思いを込め、風で動く作品を制作している。

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<会 期>

2024107日(月)~  111日(金)

レセプション:10月22日(火) 18:00〜

       天王洲セントラルタワー1階・アートホール

 Open 8:30〜20:00

  *土・日・祝日休館

  *入場無料

<主催>

中川特殊鋼株式会社

天王洲セントラルタワー・アートホール
〒140-0002
東京都品川区東品川2-2-24 天王洲セントラルタワー1F
[お問い合わせ]
TEL:03-5462-8811(代表)
開館時間: 8:30〜20:00(土・日・祝日休館)
入場無料
[ACCESS]
東京モノレール「天王洲アイル」駅の中央口、
りんかい線「天王洲アイル」駅のB出口より、
スカイウォークで直結。
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